現代の医学・医療は病気の治療から病気の予防へ、さらにはより積極的な健康作りに向かっております。このような中、健康状態の把握や疾病の早期発見、さらには将来の疾病予測に関わっている臨床検査はますますその重要性を増してきています。
検査技術科学専攻では、高度に専門化した医療に対応できる基礎力と応用力を備え、かつ医療人として不可欠な倫理観に裏付けられた豊かな人間性を備えた臨床検査技師、さらに検査技術科学を学問として追究する教育・研究者を育成することを目指しています。
本専攻には、基礎検査学講座と病因・病態検査学講座の2講座が設置されており、学生は東山キャンパスでの全学教育と大幸キャンパスでの専門教育を通じて医療人としての豊かな教養・人格を身につけるとともに、これらの学問に対する深い知識と技術を修得します。
●検査技術科学って何?
臨床検査全般に関する学問領域です。現在の医療において、臨床検査は病気の診断・治療・予防に必要なデーターを提供しております。生体成分の質的、量的変動を捉える化学検査、血液中の赤血球や白血球の形態異常などを捉える血液検査、感染性の病気の原因を知るために細菌、ウイルスを同定する微生物検査、細胞や組織の形態的変化を捉える病理検査、生体の活動を直接捉える生理検査や画像検査、輸血・臓器移植領域で不可欠な免疫学的検査などがあり、これら検査法の開発・応用や病態との関連を解析する研究を行います。 |